無事オープンしたがコンテンツの軸が定まっていない
千葉県松戸市にオープンしました。オープン日は3ヶ月前から決まっていて、諸々の準備をしながら、クラブのコンテンツ作り、料金設定、システム構築をやっていたのです。最初は「ONEスタジオのクラブをオープンする」それだけ決めてから発進しましたから、途中途中で変更や新しい企画を取り入れながら進んでいったのです。
スタジオの床も作り上げたあとで、途中で人工芝にしました。プログラムも迷いました。社内の調整を取りながらやると、ダンスも入れた方がいい、カルチャースクールも入れた方がいいなどと、コンテンツ内容の軸が、ブレまくります。広告映えなのか、広い間口で募集することを狙っているのか、とにかくいろんな人にウケるコンテンツを揃えようとして、何がウリなのか分からなくなってきます。結局、軸が完全に定まっていない状態でオープンしました。
フィットネスクラブのオープン状況も変わっていった
この当時も、フィットネスクラブはオープン前にまだクラブが完成していない時から、「早割り」という特典を付けて会員を募集していました。オープン前に会員がいた方が、キャッシュが入りますし早い黒字が見込めますからその方がいい。あと、入会に大きな初動があった方が、その後も会員が増えていく傾向にありました。一方で、少しづつ時間をかけて会員を集めていくとなると、フィットネスクラブは運営上、固定費や人件費もかかりますから赤字がしばらく続きます。入会の初動が悪いと会員様を集めていくのも苦戦していっていたのです。
ただ、そのやり方は徐々に崩れていました。なぜかというと、首都圏ではフィットネスクラブが飽和状態にあったからです。どこのクラブも値下げ合戦になっているからです。どのクラブも代わり映えしないのです。フィットネスクラブを選ぶ決めてとなるのは、通うのに立地条件がいいかどうかにかかってます。立地条件に都合の良い場所に複数クラブがあれば、料金で決めるし、通い慣れている方が使い勝手がいいから新しいクラブができても焦らないし飛びつかない。通っているクラブが気に入らなければ、 早割で会費が1,000円から1,500円くらい安いとそっちに移行する。ただ、以前ほど新規クラブに飛びつくように入会しません。オープン後も季節によって入会金0円初月会費0円をやっているからです。それを見慣れてしまっているからです。
同じ立地に後発にオープンする方が強いことは確かでした。後発で出す会社は、今建っているクラブを研究して、それよりも立派なものを作り料金も抑えて設定することができるからです。既にあるクラブは内容を強化しますが、やはり値下げに踏切りざる負えません。
ONEスタジオのクラブは、総合型のフィットネスクラブとは全く違います。施設を見学して入会することはありえないからです。私がこれまでやっていたオープニング経験とは全く異なるものです。プログラムの体験ありきの勝負でした。
TRXやViPRを使ったスタジオトレーニングのニーズあり
以前のように最初から大量に入会してくるな、とは全然思ってませんでしたし、そもそも、スタジオ型のフィットネスクラブのオープンですから、初めての経験とはいえ、お客様のニーズに叶ったクラブであるべきだと思っていました。
広告のチラシにはTRXの写真やViPRの写真が使えたので、チラシ表面とWEBサイトに一番目立つように掲載しました。それもあってか、体験会ではこの「COREVITY」というプログラムが注目されていたので私たちもトレーナー3名体勢でプログラムを行いました。非常に盛り上がり、最後のサーキットでは汗をかき、Polerの心拍センサーも導入していて、スタジオ前の大画面TV2面に個人個人の上がっていく心拍の様子を映し出していたので、お客様もトレーニング後の成果を感じて喜んでいました。体験後の入会も非常に多かったのです。
体験後のお客様の声を聞くと
これまでスポーツクラブには通っていたがマシーンで1人でトレーニングを行っていたが、つまらなかった。上手くできていたのか分からない。やった感時がしない。なので退会してしまった。という方も非常に多くいて、COREVITYをやった後の感想が、このトレーニングならトレーナーが指導してくれるし、最後は心拍数も上がり、達成感がある。というものでした。
1人で筋トレをやって成果が出せるのは、筋肉のパーツを大きくしていく筋肥大を目的とした場合だと思っています。それ以外には漠然とトレーニングをしていても成果や結果を出すことは難しいかもしれません。一部のアスリートは例外ですが。パーソナルトレーナーやストレングスコーチがついて管理してもらえると、目標や目的に叶った成果結果を出せると思います。ただ皆が単価の高いパーソナルトレーニングをやるわでではありません。パーソナルトレーニングではなくても、成果や効果が実感できるトレーニングが「COREVITY」でした。
この体験会を通して、スタジオトレーニング「COREVITY」でお客様の「トレーニングを継続してやりたい!」というニーズを満たすことができると思いました。